2022.05.27 03:29第十話 物語のはじまり3月13日(日)やっとこの日がきた。今日はついに作戦決行の日だ。当初の予定では15日のホワイトデーにする予定だったんだけど、マオが予定があるとか言い出すからちょっと早めに作戦を結構することにした。さて、マオの部屋でも覗くか。言っておくけど、男の部屋を覗く趣味はこれっぽっちもない。相変わらずマオの部屋はぐちゃぐちゃで汚い。昨日試しに覗いたけど、声もレオ〇レスとは思えないくらいの声量。本当ひくわー。さ...
2022.05.18 05:00第九話 MAMIYA1月25日(水)一昨日くらいにヤンに連絡したのが間違いだった。も~これどうなっとん。なんで俺がそんなことやらないといけなん?ちょ、まじないわー。そんなことを考えながら今日も仕事の準備をする。今日はマオの家のカメラを確認する日。断じて犯罪ではない。だってマオの肝臓を守るためなんだから。===「は?うるさいのぉ。めんだるぞコラぁ!」なーにしてんこいつ。マジでやばい。ぶぶか食べながらキレてるし。でも隣に...
2022.05.11 05:00第八話 淡麗作戦決行準備1月21日(金)今日は一旦完成したシステムを再度チェックする。これで大丈夫だとは思うんだけど、なんか心配なんだよな~酒寝以外の人と入れ替わっても困るし。よし、こうなったら機械に詳しい、割箸さんに追加で機械の作成をお願いしてみようかな。「割箸さん、忙しいときにすみません。急ぎではないんだけど機械作ってくれん?えあちから聞いてるかもしれないけど、淡麗のシステムで心配なところがあって、それを補完してくれ...
2022.05.04 05:00第七話 病ンデナイの試練1月20日(木)「えあち、急にごめん。ちょっとお願いしたいことあるんだけど。」「え?やん急にどうしたの?えあちょっと今日なかむらと遊ぶから忙しいんだよね~」「いや、なかむらなんかよりずっと大事なこと!マオさんにどうにか酒を飲むのをやめてほしいんだけど、淡麗飲まないようにできるシステムを構築したいんだけど、何かいい案ない?」「う~ん、まだちょっと見えてきてないけど、概要はちょっと聞いてるよ~!えあも...
2022.04.27 05:00第六話 1月19日 2回目のオフ会1月19日(水)翌日、俺は池袋に向かった。「よお、兄貴~よく来たな」「まいどお、飛行機乗り遅れるかと思ったわ」「マオさん、にーやんお疲れ様です~」ちょうど3か月前、俺たちはオフ会をしたんだった。やんと兄貴と3人で。でもなんでいきなり3か月前に飛んでんだ?俺がプログラムを触ったからか?ちなみに今日は結構体調がよくない。背中は痛いし、手が震えてる。まあ、早いとこ酒飲んで誤魔化すか。「マオさん顔色悪い感...
2022.04.21 06:00第五話 プログラム3月19日(土) 「よお、まいどお」 今日は兄貴の枠に来てみた。 「よお兄貴。昨日ぶりだな」 「そうやな。でもあれから酒飲んでないやろ」 「まじで背中痛すぎ。きもい」 「それは知らんて。飲みすぎてるのが悪いんやろ」 きた。兄貴にしては珍しい発言。今聞くしかねえな。 「なあ。最近ずっと思っとったんやけど、兄貴...
2022.04.14 06:00第四話 マオ病院へ行く3月18日(金) 昨日はついに酒を飲まなかった。 そのおかげか背中がいたい。 早く酒を飲まねえと。 えーっと淡麗淡麗、、、あった。 プシュッ―――― 暗転、、ってこれはやばくないか? 今度は誰と入れ替わるんだよ。 目を開けると目の前には兄貴。 どうなってんだ?誰かとオフ会してたとかか? ...
2022.04.07 06:00第三話 3か月前の話3月17日(木)昨夜の事件から一夜。昨日の胸のもやもやを抱えたまま朝を迎えた。もやもやもあるけど、最近体調がよくない。いや、いつもよくないし、酒のんでないときは常に背中痛いけど。まあ酒飲めばどうにでもなるからいいんだけどな。Twitterを覗くと、昨日の入れ替わりについてみんなつぶやいている。それはそうだよなあ。でもなんで酒寝だけが入れ替わるようになっちまったんだ?美桜のところも、めちのところも特...
2022.03.31 06:00第二話 終わりと新たな疑問3月16日(水) 「よぉ~おっす~、今日もやってくぞーーー」俺はいつも通り枠を開いた。見た目は琴だけど、バーチャルなら関係ない。いつもの俺だ。ある程度人が集まったところで宣言するか。琴も早い段階で来てくれたし。「よし、じゃあみんないいか?最近俺の影響で淡麗を飲むやつが増えてると思うけど、これから禁止な。わかったか。」みんな予想通りの反応。そりゃそうか。じゃ、飲むか~とか言ってるやつもいるし。まあ痛...
2022.03.24 06:00第一話 淡麗が飲めなくなった日③3月15日(火) 朝起きてもやっぱりもとには戻っていなかった。人格は自分なのに見た目だけ入れ替わってるのってやっぱりなんか変だな。 とりあえず酒飲むか。そういえば一人で缶開けたらどうなるんだ?『プシュッ』なにも起こんねえ――ってことは同時に開けないといけないのか。じゃあ琴が仕事の時でも飲んで大丈夫だな。まあとりあえずは兄貴に連絡するか。 「まいどぉ、なんやねん急に。こ...
2022.03.20 11:34第一話 淡麗が飲めなくなった日②3月14日(月)とりあえず腹減ったし冷蔵庫覗いてみるか……淡麗しかねぇじゃん。なんだこれ、やっぱりマオの家?家を出てみると道路の向こう側にはにはファミマ。雪もないし、これってホントにマオの家なんだな。地元と違って暖かいし。とりあえずビールでも飲むか。淡麗の白でいいかな――――『プシュッ』暗転、急に目の前が真っ暗になった。?!?次の瞬間、俺たちはもとに戻っていた。どういうことなんだこれ。今のでもとに...
2022.03.20 11:30第一話 淡麗が飲めなくなった日①3月13日(日)朝起きたら俺はマオになっていた――――――一瞬、いや、随分長い間夢ではないかと考えたが、どうやら夢ではないみたいだ。いつものベッドではないし、服の柔軟剤も違う。ベッドには枕もこんなにはないし、昨日着たパジャマも違う。身長は同じくらいだからサイズは気にならないけど、服の趣味が全く違う。チンピラが着るような服は趣味じゃないし。そもそも俺は煙草を吸わないのに、なぜか灰皿には吸い殻がたくさ...