第四話 マオ病院へ行く
3月18日(金)
昨日はついに酒を飲まなかった。
そのおかげか背中がいたい。
早く酒を飲まねえと。
えーっと淡麗淡麗、、、あった。
プシュッ――――
暗転、、ってこれはやばくないか?
今度は誰と入れ替わるんだよ。
目を開けると目の前には兄貴。
どうなってんだ?誰かとオフ会してたとかか?
「よう。まいどお。」
「おう、兄貴。俺誰と入れ替わった、、?」
「は?誰とも入れ替わってないで?」
は?どういうことなんだ?
いままではずっと酒寝のだれかと入れ替わってるだけだったのに。
「いままでは酒寝のヤツと必ず入れ替わってたんだけどな。どうなってんだこれ」
「ん?どういうことなんだろうな?」
「は?それは俺のセリフ、、、」
「まあええわ。とりあえず病院いくぞ。」
「は?え、ちょ、やめやめ。なんなん急に。兄貴おかしいって、せっかくだから飲みに行こうぜ」
「いや、体調悪いお前となんで飲みにいかなあかんねん」
「いや、俺病院には行かないぞ?」
「そんなん知ってんねん。だから無理やり連れて行こうとしてんねやろ」
いや待てって。頭がついていかねえって。
なんで酒飲もうとしたら兄貴のところまで飛ばされて、病院にまで連れてかれようとしてんだよ。
訳わかんねえって。
「もう病院予約してあるから。はよせえや」
「いや、ちょと!!待てって!!」
俺はとっさに兄貴の手を振りほどく。
てか掴まれてたのかよ。
「なんやねん。はよせえって言ってるやろ。お前が体調悪いのなんか知ってんねん」
「なんで兄貴にそんな世話までされないといけねえんだよ。てかなんで知られてんだ、気色わりぃな」
「体調悪いやつが何ゆーても無駄やっちゅーねん」
俺は必死に抵抗しようとしたが、背中が痛すぎて全然力が入らねえ。
こうして俺は抵抗むなしく病院につれていかれた。
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病院に入るといろいろな検査をされた。
特に肝臓周り。
「数値は悪いですが、お酒を控えれば問題ないでしょう。飲みすぎは厳禁ですよ」
「だってよ、マオ。しばらくは酒禁止な」
「ちょ、しばらくってどのくらいなんすか?」
「んーーーずっと飲まないにこしたことはないですが、とりあえず3か月ですかね」
「そうなんすね」
「薬も処方しておきますので、こちらを毎日欠かさず飲んでください」
「はーい、ありがとうございましたー」
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「てことで、3か月禁酒な。マオ」
「なんで兄貴のいうことをきかないといかんのや。俺勝手にのむからな」
「ほお、できるもんならやってみいや」
「てか、これどうやって戻るん?」
「は?新幹線か飛行機に決まっとるやろ。アホちゃう?」
「は?俺急に飛ばされたからもってないんやけど」
「じゃあ、俺が貸したるわ。酒飲もうとしたらこっちに来るからな」
「わかったって。」
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