2022.03.31 06:00第二話 終わりと新たな疑問3月16日(水) 「よぉ~おっす~、今日もやってくぞーーー」俺はいつも通り枠を開いた。見た目は琴だけど、バーチャルなら関係ない。いつもの俺だ。ある程度人が集まったところで宣言するか。琴も早い段階で来てくれたし。「よし、じゃあみんないいか?最近俺の影響で淡麗を飲むやつが増えてると思うけど、これから禁止な。わかったか。」みんな予想通りの反応。そりゃそうか。じゃ、飲むか~とか言ってるやつもいるし。まあ痛...
2022.03.24 06:00第一話 淡麗が飲めなくなった日③3月15日(火) 朝起きてもやっぱりもとには戻っていなかった。人格は自分なのに見た目だけ入れ替わってるのってやっぱりなんか変だな。 とりあえず酒飲むか。そういえば一人で缶開けたらどうなるんだ?『プシュッ』なにも起こんねえ――ってことは同時に開けないといけないのか。じゃあ琴が仕事の時でも飲んで大丈夫だな。まあとりあえずは兄貴に連絡するか。 「まいどぉ、なんやねん急に。こ...
2022.03.20 11:34第一話 淡麗が飲めなくなった日②3月14日(月)とりあえず腹減ったし冷蔵庫覗いてみるか……淡麗しかねぇじゃん。なんだこれ、やっぱりマオの家?家を出てみると道路の向こう側にはにはファミマ。雪もないし、これってホントにマオの家なんだな。地元と違って暖かいし。とりあえずビールでも飲むか。淡麗の白でいいかな――――『プシュッ』暗転、急に目の前が真っ暗になった。?!?次の瞬間、俺たちはもとに戻っていた。どういうことなんだこれ。今のでもとに...
2022.03.20 11:30第一話 淡麗が飲めなくなった日①3月13日(日)朝起きたら俺はマオになっていた――――――一瞬、いや、随分長い間夢ではないかと考えたが、どうやら夢ではないみたいだ。いつものベッドではないし、服の柔軟剤も違う。ベッドには枕もこんなにはないし、昨日着たパジャマも違う。身長は同じくらいだからサイズは気にならないけど、服の趣味が全く違う。チンピラが着るような服は趣味じゃないし。そもそも俺は煙草を吸わないのに、なぜか灰皿には吸い殻がたくさ...